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映画「ファウンダー:ハンバーガー帝国のヒミツ」
2020.01.24
昨日観た「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」がめっちゃ面白かった〜
マクドナルド創立の50年代が舞台で、アメリカ全土に急スピードでフランチャイズ化していった実話ベースの映画。
当時には革新的だったマクドナルドの「スピードサービスシステム」が興味深くて面白かった
ドライブインが主流だった当時、長い待ち時間やオーダーミスが多い中、他店にはない独創的なサービスとして「30秒で提供」「お皿を使わずどこでもすぐに食べて捨てられる包紙でのテイクアウト」を考案して、田舎で大繁盛していたマクドナルド兄弟。
ケチャップとマスタードを同分量ずつワンプッシュでバンズに塗れる機械を特注してたり、他のどの飲食店も取り入れようとしなかったミキサーを大量に導入して調理工程を超短縮するだけじゃなくて、それまでは汚くて悪い若者が集まる場所のイメージだったドライブインからファミリー向けに客層を転換するための明るい雰囲気作りや徹底した掃除、その細やかな采配に、アイディアマンだけじゃないマクドナルド兄弟らしさが出てて良かった。
1番面白かったのは、厨房内の動線をより効率化するためにテニスコートを厨房に見立てて実際にスタッフ達を動かしてシュミレーションを繰り返してたっていう話😲
真面目で良心的な品質重視の創業者に、言葉巧みに近づいて最終的に拡大路線・利益至上主義で猛進して乗っ取り、偽の創業者となったレイ・クロック。
小賢しく金儲けに邁進する人間でも、とことん「根気」と「執念」を突き詰めれば、巨大な成功を手繰り寄せるというお話。
両極端な人物を通してビジネスの世界のシビアさや非情な部分、物作りに対する熱意とこだわり、うまくどちらも描かれてたと思う。
ビジネスの世界では人間的な優劣とは別に社会的な成功を収めるのはレイのような人間なのかもしれないけど、その大きな成功を、非情に他を排除して一人勝ちして進むのか、周りを巻き込んで幸せや成功を分け与えていく人になるのか。。
成功までのストーリーよりも成功の先の方が大事かな、と個人的には思うな🤔
この映画には愛情は一切描かれてなくてリアルなビジネス映画って感じやから、後味悪くなって何も残らんかったーっていう感想を持つ人も多いと思うけど、個人的にはいろんな意味で興味深くて勉強になる映画やった〜。
仕事を頑張ってる人のモチベーションを刺激してくれる映画ではあると思う。
全く企業イメージの向上にはならず、むしろ「これからはモス食べます😠」っていう人も出てきそうな、大企業の歴史暴露。いかにもアメリカ的な気概のある映画で好き。(笑)
マクドナルド社の協力も得ないでここまで描く表現の自由がアメリカにはあるのが何よりも素晴らしいなぁ